子どもを授かるまでの話① 働きながら不妊治療をするということの難しさ。

私は1歳の娘を不妊治療で授かりました。

娘を「世界一可愛い!」と思うのは親として当然。でも私にはもう一つ理由があります。

最近多いようですね。

なので、私のような例は別に珍しくもなんともないと思うのですが、

妊活や不妊治療を頑張っていらっしゃる方に、具体例として体験談をご紹介できればと思います。

 

私が不妊治療を始めたのは、結婚してすぐ。

ある事情で自分は子どもができにくいことを知っていたこと、なるべく早く子どもが欲しかったことから、妊活スタートと同時に産婦人科病院へ。

その病院は、家の近くで通いやすく、評判も良かったので決めました。

また、産科も併設されていたことも大きな決め手でした。

妊活から出産まで、同じ病院で診てもらう方が安心できると思ったからです。

(その後、不妊治療の病院も、産科も別のところにしましたが…)

 

 

初めてその病院を訪れたとき、ぎょっとしました。

受付にあふれんばかりの女性たち…

自分で不妊治療から出産までお願いできる病院を選んだのでわかっていたつもりでしたが、

妊婦さんと一目でわかるような時期の方と、不妊治療中の方(受付での会話でわかる)が同じ場にいるというのが、なんというか、「すごいなー」と思ったんです。

その病院が比較的小さめだったことと、不妊治療専門のクリニックではなかったので仕方のないことだと思うんですが、

治療が進んで、治療の期間も長くなっていたときもこの病院に通い続けていたら正直精神的に参ってしまったかも…。

そう、結局この病院は2、3回ほど通って辞めてしまいました。

妊娠検診と不妊治療患者が一同に会することには当時そこまで気にしていなかったのですが、とにかく待ち時間が長かった…

受付から会計まで最低でも3時間はかかっていたかも。

さらに別の大きな問題が。

 

平日夜間の診療がないこと。

 

病院に通い始めたばかりで何の知識もなかった私は、「土曜も開いているから十分通えるわ♪」と思っていました。

通えません!

不妊治療はそれぞれ内容にもよるのですが、例えば排卵障害がある人の場合、排卵を促す内服薬を飲んだり、注射を打ったりします。

私は内服薬が効かなかったので、注射をしていました。皮下注射で、一定期間毎日自分で打ちます。

そうして薬で卵を育てて、十分成長したら、排卵促進の注射を打ち、排卵させます。

そしていよいよ子どもを作るための機会を迎えるわけです(タイミング法または人工授精の場合)。

この排卵促進の注射、病院で打ってもらうのですが、卵の育ち具合を見ながら決めるので、「じゃあ明日」とか「明後日来てね」とか、平気で言われるのです!

歯医者や整体みたいに、会社が休みの日に気軽に通えるものではないのです…

したがって、仕事をされていて妊活や不妊治療をしようと考えている方で、時間に融通がきく恵まれた環境にある方以外は、なるべく平日夜間の診察を受け付けている病院を探さなければなりません。

あと通いやすい立地にあることも重要ですね。

多い時はほぼ毎日通うこともありましたから。

仕事前or仕事帰りに行く場合は、職場に近い方が断然便利です。

 

治療の内容によっては、午前中にしか受け付けていないものもあったため、急な午前休を取らなければいけないこともありました。これが一番辛かった。

体調不良ということにして上司や同僚に伝えていましたが、子どもが授かるまでのわりと長期間、不定期かつ急にお休みしなければいけなかったのは心苦しかったです。

何度もそういうことがあると、はっきりと理由を聞かれることはなくても、「どこか悪いの?」って聞かれます。

そのときに、まさか「不妊治療です」なんて言えるわけない…

だから、曖昧に体調不良としか言えなかったのですが、当時みんなはどう思っていたのかな、と。

働きながら不妊治療をしていくことは、治療の時間的負担はもちろん、治療によってともすれば仕事に悪影響がでかねないこと、仕事仲間に迷惑がかかることもあること、

さらに、夫以外の第三者になかなか治療中であることを明かし、理解をしてもらうということができないというのも辛いところです。

 

 

おまけ

今日お話しした、排卵誘発の注射器は、病院にあるようないわゆる注射器ではなく、ペン型のものです。

ボールペンみたいに「カチッ」と押すと、細い針が出て薬液が出てきます。

おへその下の皮膚を1cmくらいつまんでそこに刺すんです。

私は痛みに弱くかなりの恐がりなので、最初はとても嫌でした…

初めて使うとき、病院で看護師さんと練習したのですが、私がびびってもたもたしていたら、チャキチャキ系の看護師さんが、「大丈夫!全然痛くないから!」と、頼もしくかつ勢い良く注射を押してくださり、あっという間に終わりました笑

本当に痛くなかった! なのでこれから注射をする人で緊張されている方、悩まなくて大丈夫ですよ〜。

ただ、ちょっとコツがあって、打ち所がうまいといいんですけど、うまく行かない時はいや〜な感じの痛みがあります…

自分で針を押し始めるときにわかるんですよね。「あ、失敗した。これ痛い箇所だ…」って。

あまり良いたとえではないですが、毛抜きでむだ毛を抜くとき、スッと抜けていたくない毛と、そうじゃない痛い毛のときの違いのような。

うまく打つコツって説明できないんですよね。何回もやってるとわかるようになるというか。

練習?あるのみ、ってところでしょうか。

 

 

かやこ

 

 

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