今話題のこちらのニュース。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/08/03/tokyomedu-protest_a_23495752/
働く女として、また、女の子の母として考えさせられるニュースです。
私がこのニュースを知った時、
「なんて時代錯誤!」
と、怒りを強く感じました。
これって、(ペーパーテストの優劣ですが)相対的に優れた成績を取れたとしても、女性というだけで、自分よりも点の取れなかった男子学生が合格させられるってことですよね。
医者を志すって、相応の覚悟と努力が必要なものだと思います。
医者志望の女子学生の無念たるや…
と思い、いろいろ調べてみたら、これって医大業界では暗黙の了解というか、どこでも多かれ少なかれやられていた事のようですね。
(もしや常識?私は知りませんでした…)
そのことにも驚きましたが、私がもっと驚いたことは、
医者志望の女子達は、そんなことは百も承知の上で、試験を受けている、といった声や、
何十年も前から行われていることをなんで今更騒がれているのか、と話す予備校関係者の声があるということです。
その業界にいる人は、たとえそれがその業界でしか通用しないことであったとしても、常識と信じて疑わないんでしょうね。
これは私の働く会社でも言えることなので、あまり偉そうには言えませんが、
つまり、思考停止に陥った状態のまま、何十年もいましたって平然と言ってのけてるってことですね。
「必要悪」と言ってしまう事情があるのはわかります。
女性は出産します。
経験を積んで、さあこれから、というときにブランクが空いてしまうものです。
産休育休中の女性社員のカバーのために周りの社員がある程度の負担をおわなければならないのも事実です。
体力的にも男性には叶わない場面も多くあると思います。
でも、そこで、だから女性は使えません、その職場・業界での女性の絶対数を減らしましょう、というのは、
あまりに短絡的では?と思うのです。
そして、女性の方もそれを受け入れてしまうというか、物わかりの良い姿勢を取っている(取らざるを得ない)。
多分それが楽だから。その世界で生きていくための処世術?なんでしょう。
でもそれは、繰り返しますが、短絡的ですし、問題の先送り。
きつい言い方をすれば、自分たちの代のことしか考えていないってことになりませんか?
もっと、女性を活用するための方法(女性のブランクがあったとしても、業務が回るように医者の数を増やすとか、託児制度を手厚くするとか)
そういう前向きで建設的な考え方にシフトしないのはなぜなのか。
おそらく、それが医者の世界だから、何十年も放置されてきたんじゃないでしょうか。
医者=男の職業だって考えのもとで。
またまだ女性の方が多い看護師や、保育士の世界では、男性優遇措置なんてされてないわけですから。
つまり、看護師や保育士は女の仕事という考えのまま、誰も疑問に思わない。
日本は、まだまだ職業と性差別が強く残ってる社会だな、と感じます。
(脱線しますが、長時間労働で過酷な労働環境の医者は女性向きでないってのも、疑問です。じゃあ看護師は?って思うんですが…医療関係の人からするとまた違う考えなのかもしれませんが。)
まあ、それに抗議できる、おかしいと感じられる世の中になった、というのは、時期が遅いにせよ、世間が進歩したとも言えると思います。
娘はまだ1歳。
彼女が大人になる頃は、今よりもっと女性も働きやすい社会になっているだろうか。
そのためにも私たち親の世代が、特に母たちの働き方が問われているんじゃないか、と考えさせられるニュースでした。
かやこ