七夕の日に思う。娘への願い

今日は七夕ですね。

例年通り東京はすっきりしない天気で、星空は見られません。

娘の保育園では2週間ほど前から、七夕飾りで華やかな笹がホールに飾られていました。

保育園からは、子どもの願いと親の願い合わせて2つの短冊を書いてくるようにとの指令があり、

まだはっきりとした言葉を話せない娘の心のうちを想像し、親が願いを代筆。

「おいしいごはんをいっぱいたべられますように」

1歳らしい願いでしょう笑

親の願いは、

「毎日元気に。明るく笑顔で過ごせますように」

保育園での初めての七夕なのでひねりを利かせようと、夫とああだこうだ言ってたのですが、やっぱり真の願いというのは、こういうシンプルで基本的なものなのでしょう。

 

さて、上に書いたことはベースにあるとして、私が娘に願うこと。

こんな人になってほしいという母の願い、というか理想でしょうか。

それは、

「自分で考え、自分で行動し、自分の進む道を切り開ける人」

医者になってほしいとか、◯◯大学に行ってほしいとか、英語を極めて国際的に活躍してほしいとか、そういったことは望みません。

娘には、自分の意志で自分の人生を切り開ける、知性と行動力、折れないしなやかな心を持ってほしいのです。

とはいえ、自分が大学→就職の人生を送っていて、現状それに満足しているので、少なくとも娘にも私が卒業した以上のレベルの大学を出てほしいと思ってしまいますが…

それでも、きちんと自分で好きな道を選び、そこに進もうと強く思うなら、たとえそれが母とは違う道筋で、違うゴールだとしても、自分のエゴを捨て、応援してあげたいと思います。

 

私が抱く娘への願い、実はこれって私に足りないものなんですよね。

自分の人生に満足しているし、幸せです。

でも、自分で自分のやりたいことを見つけて、自分の足でここまできたのかと言われると自信を持ってyesと言えません。

 

私の両親はわりと教育熱心だったので、幼い頃から勉強第一で、「勉強ができることが何よりも大事」という価値観で育ちました。

学校のテストはやればやるだけ結果が出ましたし(やるべきことが見えている当時の学校教育課程ではとくに)、

知的好奇心が満たされる快感を早いうちに知ることができたので、

子どもの頃の私にとって、勉強は苦ではなく、自分で言うのもなんですが、小学校時代はかなり成績がよかったです。

そして親の方針で中学受験をして某中学に入学。

そこは校則が厳しい学校で、良く言えば温室ぬくぬくの学校、悪く言えばガチガチの監視社会。

主体性よりも、しとやかで思いやりある女性になりましょう、そんな感じの学校でした。

そんな守られ監視された生活を高校生まで続け、何をしたいかもわからず、とりあえず偏差値の高さと、社会人になってから何となく役立ちそうというぼんやりした理由で某大学某学部へ入学。

そして周りと同じように就活を始め、友人から聞きかじった「転勤がない」ということをきっかけに今の会社を志望(ひどい)、内定。今に至る。

と言った感じです。

改めて振返ると主体性の「し」の字もない人生だよな、と思います…

でも、どの時期も楽しかったのは確かです。

中学高校は、気の合う友人に出会うことができましたし、大学でも、マンモス校でしたので、出会いの幅が広がり、異なる価値観に触れられ刺激的でした。

だから、この進路の道筋を付けてくれた両親には感謝をしています。

そして、転勤がないと言う理由で選んだ我が社でも、入社してから数年は甘ったれ学生だった私にとって辛すぎる日々でしたが、

今は、専門的かつ社会的に意義がある仕事ができて、やりがいを感じています。

 

恵まれた人生だと思います。

でも、ふと、幼い頃の私が描いていた夢、理想としていた人生と比べてしまうのです。

時折、何とも言えない冷たい風が、すっと心をかすめるんです。

これって、今まで進んできた道は自分で選んだものなんだと自覚できているなら感じないことだと思うんですよね。

自分の意志で、自分の理想を追うことができていたならば、結果として別の道に落ち着くことになったとしても、

こんなむなしさは感じないと思うんです。

そして娘にはこの寂しさ・むなしさを感じてほしくないのです。

 

さて、主体性のない母が、主体性のある子どもを育てるにはどうしたら良いのでしょう。

その答えはまだまだ見えませんが、これから娘が自分の夢を見つけ、その夢を追いかける強い心を持ち、その夢を叶えて幸せな人生をおくれるよう、

まずは彼女が自分で好きなことを見つける手助けができますように。

それが母の七夕の願いです。

 

かやこ

 

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